オーナーの細かな気遣いが感じられるお料理の数々。アーティストの愛するレトロなかふぇれすとらん。

カウンター席の前には絢爛なステンドガラス、どこか懐かしい雰囲気が漂っている。
風街亭は2012年で26周年を迎えた。当時の会津若松には「カフェレストラン」という形の店がなく、喫茶店のような店を開きたいという店主の想いから風街亭が始まった。

– ファイヤーライス – 780円
オープン当時から根強い人気があるファイヤーライスは「3回辛い」という名物メニュー。
顔から汗が吹き出し、おなかの中もほかほかと暖かい。
何種類ものスパイスをブレンドしたカレーはとてつもなく辛い。辛いもの好きにとってはこの辛さが病み付きに…
少しでも辛さを和らげるように…と、セットのいちごミルクは、シロップからオーナーの手作り。昔懐かしい味をどことなく感じる。

– オムライス – 780円
デミグラス、ホワイト、カレー、ミート、トマトから5種類のソースを選べるオムライス。
写真はホワイトソース。彩りも美しく、卵もふんわりとしていて優しい味。日替わりで食べても飽きの来ないバリエーションの多さに驚く。
一番人気はデミグラスソースとのこと。

一風変わったグラタンもまた人気メニューのひとつ。こちらは780円。
こんがりと焼けたチーズの香りが食欲をそそるオムライスグラタン。
クリーミーなグラタンの上にチーズオムレツをのせ、さらにホワイトソースをかける。それをオーブンでじっくり焼いて、オムライスグラタンの完成。

飲み会後にカフェに…という声は以前から多かったが、特に最近は女子会ブーム。
飲み会後のカフェで頼むのはもちろんスイーツ。

– 抹茶フルーツパフェ -　￥650
フルーツ、生クリームとバニラアイスに、小豆と白玉、黒蜜で和風のパフェに仕上がっている。
下にはコーヒーゼリーがたっぷり。コーヒーの高貴な香りが口の中に残り、和と洋のハーモニーが口の中に広がる。白玉のもちもち感と黒蜜がたまらない。

– 風街ブレンド – 450円
バニラアーモンドフレーバーは、その薫りに新しさを先ず感じる。しっかりとしたコーヒーの薫りとフレーバーが抜群の相性。
アイスコーヒーは、氷もコーヒーで作られているところに珈琲に対するこだわりを感じる。時間がたっても珈琲が薄まることなく最後まで満足いく味わいを楽しんでほしいというオーナーの心遣いがうれしい。

月に1回おこなわれるライブも今や風街亭の代名詞といえるほどに。
きっかけになったのは、アルバイトの学生の「ライブをしたい！」という一言。
ライブを初めて行ったときはビールの空き箱に板を重ねて作った手作りステージ。そこで元バンド青年のオーナーの心に火がつき、今やアーティストが立ち寄ってくようなライブカフェとしても有名に。