末廣クラシックカメラ博物館

古いものは、嘘をつかない 末廣クラシックカメラ博物館

場所は歴史あふれる会津若松市。創業嘉永3年、老舗の酒屋である末廣酒造は、創業時の面影を色濃く残し、圧倒的な存在感で通りにたたずんでいます。今年で9年目を向かえるクラシックカメラ博物館は、そんな昔の情緒あふれる末廣酒造嘉永蔵の中にあります。

博物館に展示されているカメラたちは、元々は福島クラシックカメラの会長のコレクションでした。処分を余儀なくされた時に、末廣酒造さんが蔵での展示を快く引き受けたことにより、晴れてオープンとなりました。

<カメラの誕生>紀元前、壁に穴があいただけの暗い部屋が始まりでした。穴から入った光が壁に届くと、その景色が映るという原理から現在のカメラが生まれていったのです。いま世の中に出回っているカメラは、(平成12年12月時点)カメラは717台、付属品は38点あるそうですが、この博物館には、その内のカメラ506台と付属品12点を展示しています。

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甘い日本酒の香りの立ちこめる工場内を進むと、嘉永の面影を残す立派な蔵たたずんでいます。蔵の戸を開けると、ガラスケースいっぱいに陳列されたアンティークカメラが迎え入れてくれます。カメラの王様であるライカから、インパクトのある大判カメラ、小型のスパイカメラ(昔はスパイが気づかれないように持っていました)まで、今では見ることのできないカメラがたくさん置かれています。
また、「写るんです」の初代使い捨てカメラや「チェキ」なども展示されているので、昭和後半から平成生まれの方も懐かしく感じるのではないでしょうか。

タイプ別の種類 カメラの名前
ビューカメラ レエーベルスタンドカメラ
クラップカメラ ヴァイオレット
ボックスカメラ フランセーズ
一眼レフカメラ ニート・レフレックス
連動距離計カメラ ゴルダ
スプリングカメラ キコー・セミ
二眼レフカメラ ベスターフレックス
ハンドカメラ ワラネッテ
フォールディングカメラ クラック
透視ファインダーカメラ アイデント

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1938年アメリカの「航空写真機」”Camera AIRCRAFT Type F-8″など、日本ではここにしかないそようなカメラも保管してあります。
解説が一つのカメラごとに丁寧に記入してあり、ガラスケースに並ぶカメラの歴史そのものを見ることができます。

ビューカメラとは、独立したファインダーをもたないカメラのことです。基本的にレンズ、蛇腹、ガラス(フィルム挿入部)の三つの部分からなる構造です。

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「古いものは嘘をつかない」
カメラに興味のない人でも、アンティークとしての美しさを直に感じることができるでしょう。

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末廣クラシックカメラ博物館

TEL
0242-27-0002
住所
福島県会津若松市日新町12-38地図
営業時間
10:00〜17:00
定休日
12月31日と1月1日のみ2日間
入館料
大人 300円、小・中・高生 100円
URL
http://aizucam.hp.infoseek.co.jp/

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