創業1850年、末廣酒造の「嘉永蔵」の一角にあるカフェ。

カフェの蔵は明治25年に建てられたもので、欄間や箱階段等、できるだけ昔のままを活かしながら、現代風にアレンジした和洋折衷のカフェ。

地産地食、会津産高田梅のジュースやパウンドケーキ、いちじくの日本酒煮などの地元でとれたものを活用することをポリシーとし、日本酒の製造元として、日本酒を愛し、カフェにも日本酒を使用したオリジナルメニューが並ぶ。

末廣酒造の大吟醸「舞」を使ったシフォンケーキ。日本酒を入れることによって、ふんわりとまろやかな味に仕上がっている。ほのかに香る華やかな大吟醸の香りを利きながら、軽い口当たりで甘さが極限まで抑えられた生クリームとアングレーズソースを合わせ、ふわふわのケーキを楽しんでほしい。

酒ゼリーは、末廣酒造の純米吟醸「末廣」を使用した日本酒のゼリー。出来上がったばかりの時は無色透明のゼリーが、だんだん熟成を重ね、琥珀色に輝いてくる。口に入れると、トロトロといつの間にかなくなってしまう不思議な食感と、日本酒のコクがありながらさらりとした美味しさがくせになってしまいそうなゼリーだ。

抹茶セットは、末廣酒造の伝承山廃純米酒「末廣」を使用した酒まんじゅう（場合により和菓子の変更あり）と、地元の旬の野菜を末廣の粕に漬けこんだ自家製の粕漬けを箸休めに味わうお抹茶は、格別な味わい。

そのほか、仕込み水の水出しカフェ（580円）は、日本酒の仕込み水で淹れたアイスコーヒー。一晩かけてじっくりとコーヒーの旨味を引き出している。中軟水の地下水を使うことによって、非常にやわらかい丸みのあるコーヒーになっているため、まずは何も入れずそのままで味わって欲しい。

一品一品へのこだわりが丁寧に感じられるお茶を一服いただき、お店を後にする頃には自然と微笑んでいる自分に出逢う…、そんな時間を提供してくれる空間の様に感じる。

また「嘉永蔵」は、明治・大正時代に建てられた歴史ある建物で、日本酒の製造工程や道具、大広間等も無料で見学することが可能。（30分毎に案内）見学の後に、いろいろなタイプの日本酒試飲も楽しめる。