会津高野山 八葉寺

会津総菩提所 会津高野山 八葉寺

八葉寺(はちようじ)は、会津若松市にある真言宗の寺院で山号は諸陵山と言い、会津総菩提所、会津高野山などの別名を持つ寺院です。

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康保元年(964年)に空也上人がこの地を訪れた際に、阿弥陀仏と経典を納めた堂宇を建立したことが始まりとされるています。阿弥陀堂は、天正17年(1589年)に伊達政宗によって焼き討ちにあいましたがその後文禄年間(1592~96年)に再建されました。

境内は、阿弥陀堂を本堂とし、右に十王堂、左に空也上人像を安置する空也堂があり、奥に奥之院があります。ほかには仁王門、空也清水、鐘楼があり、寺名の由来となった八葉の蓮があったとされる池「閼伽井(あかい)」があります。

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阿弥陀堂は、桁行3間、梁間3間、屋根は単層茅葺で入母屋造、妻入。旧古社寺保存法によって特別保護建造物(後の国宝保存法による旧国宝)に指定され、現在は国の重要文化財に指定されています。

毎年8月1日から7日のお盆前に「冬木沢詣り」が行われます。会津地方で室町時代から定着したもので、ご先祖の魂を迎える行事として広く知られています。平成12年の4月に国の重要無形文化財に指定されました。

この冬木沢詣りは、空也上人が近在に打ち捨てられた遺骸を集めて供養し続け、会津盆地の野辺であるこの地に埋葬したことにより、祖先は皆ここに鎮まっているとの信仰がはじまり、現代に至る五輪塔による納骨風習、そしてお盆前に各家庭に戻る祖先の魂のお迎えというかたちが出来上がってきたと言われています。会津総菩提所、祖霊集会の霊場とされています。

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冬木沢詣りの期間中、5日の午前10時から福島県の重要無形民俗文化財の「空也念仏踊り」が空也光陵会によって、空也堂に奉納されます。
これは本拠地の京都でも既に原型が消滅している全国でも珍しい行事だそうです。

冬木沢詣りのお詣りの仕方は、こちら八葉寺公式ホームページ内の参拝の仕方に詳しくあります。

冬木沢参りは習俗として国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されており、奉納された文禄年間からの14,824点の小型納骨塔婆及び納骨器は、八葉寺奉納小型納骨塔婆及び納骨器として国の重要有形民俗文化財に指定されています。

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会津高野山 八葉寺

TEL
0242-27-7445
住所
福島県会津若松市河東町広野字冬木沢208 地図

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