白虎隊伝承史学館

れいこばんちゃの人柄に惹かれるファン多し

「白虎隊伝承史学館」

明治維新の尊い犠牲となった会津藩、白虎隊、帰女子、会津救援の旧幕軍、新撰組、奥羽越同盟軍、そして会津来攻の西軍。これらの関係御子孫が今日まで大切に保存した遺品、遺墨、写真等5000点を収集し、維新史の実像をわかりやすく展示している。

展示品には泣血せん(落城したときの苦しみや悲しみ、悔しさの混じった血が滲んだじゅうたん)や数多くの化粧道具(特に鏡は1800年代のものや白銅で出来たものなどが何十枚も展示されている)、斉藤一の写真や長刀・刀など貴重なものがたくさん置かれている。

ここの史学館に飾られているものは、全てご主人が何十年も苦労して集めたものである。平成3年に開館し、毎年たくさんの観光客や修学旅行生など幅広い年齢の方が訪れている。また最近は新撰組が好きな若者がくることもしばしば。

この史学館が人気の理由は「本物」しか置かれていないということだ。作った絵などは置いていない。化粧道具ひとつにしても繊細で鮮やかな「本物」が展示されている。1つ1つの展示品に目が釘付けになってしまう。そしてここで出会える何十年、何百年前の過去が、今の平和につながっているのだと改めて実感することができる。見学後に涙が出てしまう人もいるそうだ。

ここの受付で会えるのが、明るくて気さくなれいこばんちゃである。れいこばんちゃは白虎隊の歴史や展示品について子供や年配の方など、様々な年齢層に合わせた説明をしてくれる。また時間があればお茶を出してくれることもあり、来館者のことをいつも考えてくれている。そんな気づかいはこの史学館以外ではなかなか味わうことができない。

「言えば昔話もするよ」と言うれいこばんちゃ。会津にはこの地に残された数多くの伝説昔話がある。実はれいこばんちゃは民話を語るプロ。なんと10年以上も民話を語り続けているのだ。本当の語りを生で聞くことは、きっと貴重な経験となるだろう。

ただ見学するだけでなく、会津の方言がまじったれいこばんちゃとの楽しい会話も魅力の1つ。そのために何度も訪れる人も少なくない。白虎隊伝承史学館では会津の歴史の深さと会津の人の温かみを感じることができる。

白虎隊伝承史学館

TEL
0242-26-1022
FAX
0242-26-1022
住所
福島県会津若松市一箕町大字八幡弁天下 白虎隊記念館地図
営業時間
8:00〜17:00
定休日
無休
入館料
(個人)一般 300円、高校生 200円、小・中学生 150円
(団体)一般 250円、高校生 150円、小・中学生 120円
駐車場
飯盛山下、飯盛山北にあり

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