手作りにこだわった自家製餡が絶品の太郎焼

昔ながらの町並みが多く残る七日町通り沿いにある「太郎焼総本舗」。ガラス越しに太郎焼を焼く姿が見えるオープンなスタイルで、その姿と甘い匂いに興味をそそられる。お店に入ると、見ているだけで癒されるような手作りのアクセサリーや雑貨のかわいらしいギャラリーが出迎えてくれる。

シュークリームは、生クリームとカスタードクリームをサンド。カスタードクリームにはバニラビーンズがふんだんに使用され、その香りに思わず目をつぶって思いっきり息を吸い込みたくなる。目指したのは「ママの味」、納得。

シュー生地のサクサク感を最大限に楽しめる様、注文を受けてからその場でクリームを入れるそのこだわりよう。手のひらサイズのシュークリーム、贅沢さは手から溢れる程。

氷、シロップ自家製のかき氷。ボリュームあふれる氷にたっぷりととけ込んだシロップ。口に含んだときの氷の冷たさとシロップが混ざり合う味わいは昔懐かしい子供時代の夏休みを思い出させる。見た目にも涼しいかき氷は夏のじめじめした湿気も吹き飛ばし涼しい風を運んでくれる。

2階に併設されたカフェスペースはちょっとした穴場スポット。テイクアウトコーナーの「和」な雰囲気とはまた違うモダンな家具と建物の雰囲気がマッチして落ち着いた空間になっている。

太郎焼との味のバランスにこだわって生み出されたドリンクと一緒に、ほっと一息。観光の疲れを少し癒し、また次のスポットを楽しむ元気が湧いてくる。

店の名前にもなっている『太郎焼』

餡には、北海道十勝産の小豆を使用。手作りにこだわった自家製の餡は、素材の味を存分に味わうことができる。薄めの皮とこぼれ落ちそうなくらいぎっしり詰まったつぶあんが絶妙なバランスでたまらなくうまい。定番のあんこからカレー味などちょっと変わり種の味まで食べ比べてみるのもおもしろい。

また、店主の趣味である厳選されたミニチュアカーのギャラリーは見事なもの。ゆくゆくはミニチュアカーのミュージアムを目論んでいるとの事。

友人とおしゃべりを楽しみたいとき、ひとりでゆっくり寛ぎたいときなど気軽に立ち寄ってみてほしい。