スイーツは心のビタミン…ものすごくこだわったこの愛しいケーキをあなたに。

ケーキはザクっと縦に食べるもの。その噛み合わせで美味しいかどうかが判断基準となる。ムースなどは噛ませずにどれだけ瞬時に全てを溶け込ませることができるか。

店主はケーキに対するこだわりが半端ではない。相対性がしっかり考え抜かれ、行程全てをしっかりと計算し尽くされた「本物のケーキ」。

店主・佐原智恵氏は、桑沢デザイン研究所を卒業後パリ留学ドレスデザインを学び、婦人服のデザイナーとしてメーカー勤務。退職したのちパティシエとフレンチ料理を修行し現在に至っている。世界的な賞も受賞。

洋梨のタルト。ヨーロッパの伝統菓子。洋梨を焼き込んだ時に出る果汁を受け止めるために、伝統的なアーモンドクリームを抱き込ませ一緒に焼き上げられる。焼き上がったタルトは、アーモンド、バター、にじみ出た洋梨の風味が見事に計算し尽くされている。

ノアショコラ。カリフォルニア・ウォールナッツコンテストの受賞作品。中央部分のレア層にはちゃんとチョコレートが残されている、本格的なノアショコラ。キャラメリゼしたくるみの香ばしさがより一層このケーキの素晴らしさを引立てる。

ズッパイングレーゼ。イタリアの代表ケーキ。コーヒーにスポンジをびっしゃりとつけ込み、カスタードクリーム、果物を合わせ、クリームの様なメレンゲはヘッドドレス風に仕上げられている。スプーンでざっくりといただくのがたまらない。

ベリームース。口に入れた時の体温でスーッと舌に溶け込むとても繊細に作られたムース。その柔らかい口溶けと共にフルーツの香りも、味も、瞬間にして共に溶け込んでしまうから不思議だ。いかに繊細に丁寧に作りあげられているかという事を感じさせる。ベリー類の果汁には抗ウイルス作用があることから、風邪やインフルエンザ予防の為にも通年を通して販売されている。

栗と洋梨のクラフティー。1番の基本、1番プレーンな卵生地がベースとなっているタルト。まだ味を知らない小さなお子さんが美味しいと感じる味であり、色々なケーキを食べた方が最終的に辿り着くケーキ。全体が本当にシンプルに仕上げられており、店主が1番好きなケーキでもある。

スワンシューの様に、猪苗代湖に白鳥が舞い降りる時期のみ販売される、期間限定菓子もあり、ケーキケースを見ればその季節を感じさせ楽しませてくれる。

ケーキは実はとても繊細な食べ物なのだ。洋梨のタルトが食べたいと思ったら、今食べたいその1つのみを購入しに出かけ、持ち帰ったらすぐにいただき、ケーキ最大の美味しさを楽しむ。至福のデザートタイムが、より素晴らしいものとなり、人生が少し豊かになるその瞬間を是非味わってみて欲しい。