焙煎屋珈琲店
オーダーが入ってから焙煎したての豆を丁寧に挽き、サイフォンで一杯一杯丁寧に入れる。
店主が学生時代にアルバイトをしていた店が自家焙煎の珈琲の店で、毎日マスターがカウンターの隅で焙煎機をまわしコーヒー豆を作っていた。その時に初めて鼻にしたその珈琲の香りに魅了され、それ以来珈琲に深くはまっている。
会津に戻ってからは喫茶店巡りをしたが、自分の納得いく味の珈琲に出会えなかった。そこで自分で作るしかないと、最初は道楽で焙煎を始め、遂には焙煎機を購入。知人に豆を売り始め、店を持つ様になり、現在にいたる。
厳選したコーヒー豆を直火型ロースターで焙煎し、焙煎したての新鮮なうちに提供する事をコンセプトにしている。
コーヒー豆を焙煎している時の香り、挽いている時の香り、入れている時の香りと違うが、豆を挽いた時の香りを嗅いで最初は珈琲にはまったという店主は、豆を粉状にする時の香りが1番好きだそうだ。
お客様からオーダーが入ってから、その都度焙煎したての豆を丁寧に挽き、アルカリイオン水を使ってサイフォンで一杯一杯入れる。そのため多少時間はかかるが、豆を挽く香りから楽しむ事ができる。珈琲一杯に時間をかける事が、なんと贅沢なのだろうか。
店内は長い時間ゆったり寛いでいただける事をコンセプトとされた作りになっている。流れているかすかな音楽を楽しみながら、持参した本を1人でゆっくり楽しむのもまたいい。
午後4時迄は禁煙タイム、4時から閉店迄の2時間は喫煙タイムを設けている。「珈琲の香りを煙草が邪魔するという考えももちろんあるが、我々の時代は珈琲と煙草はセットだった。学生時代はたまに授業をさぼって、喫茶店で珈琲を飲んで時間を過ごすという事があったものでね、今となっては懐かしい思い出ですが、やはり現在も我々の年代では珈琲の香りと煙草を楽しみたいというお客様も結構いるんです。そんなお客様の気持ちも大切にしたくて。」と店主。
トースト、サンドイッチのパンにもこだわりを持っている。長時間熟成された耳迄柔らかいパンは、柔らかくしっとりしていて、パンの香りもたまらない。
自家製ケーキは全て手づくりの為、数に限りがある。早めに売り切れるものもあるので、お目当てのデザートがあれば前もって連絡を入れておこう。
また、喫茶店には欠かせないナポリタンスパゲティも是非食べてみてほしい。
コーヒー豆のみの購入も可能。焙煎の焼き具合はお客様の好みに合わせるオーダー焙煎も行っている。